by diligofabula
カテゴリ
以前の記事
2018年 07月 2018年 06月 2017年 07月 2017年 06月 2016年 11月 2016年 10月 2016年 09月 2016年 08月 2016年 07月 2016年 05月 2016年 04月 2016年 03月 2016年 02月 2016年 01月 2015年 12月 2015年 11月 2015年 10月 2015年 08月 2015年 07月 2015年 06月 2015年 05月 2015年 04月 2015年 03月 2015年 02月 2015年 01月 2014年 12月 2014年 11月 2014年 10月 2014年 09月 2014年 08月 2014年 07月 2014年 06月 2014年 05月 2014年 04月 2014年 03月 2014年 02月 2014年 01月 2013年 11月 2013年 10月 2013年 09月 2013年 08月 2013年 07月 2013年 06月 2013年 05月 2013年 04月 2013年 03月 2013年 02月 2013年 01月 2012年 12月 2012年 11月 2012年 10月 2012年 09月 フォロー中のブログ
最新のトラックバック
ライフログ
検索
タグ
その他のジャンル
最新の記事
外部リンク
記事ランキング
ブログジャンル
|
もうすぐ終わってしまいますね…。 この記事を書いている時、 まさに最後の公演が上演中です。 見たかった……。 Angels In America at Berkeley Repertory Theatre 同じ役を二度はやりたがらないRandy君なので、 もうPriorを見る機会はないのでしょうか…。 もう一度、どこかで再演してもいいなと思ってくれているといいのですが。 そしてそう思っても不思議ではない素晴らしい役でした。 お芝居は終わってしまいますが、観劇記はもう少し続きます(遅すぎ…)。 このお芝居はシリアスなお芝居です。 にもかかわらず、多くの場面で観客が大笑いしています。 時々ファンタジーをぶっこんでくるので、それもツボの一つです。 前の記事にも載せましたが、天使がPriorのもとにやってくるシーンでも、 Priorがおびえているところに突然地面から預言書が生えてきてしかも炎が立ち上がります。 呆然自失のPriorの表情に観客大爆笑です。 あと、Belizeが登場するシーンはかなりの頻度で笑いが起きます。 それはかれが狂言回し的な役にあるのと、 演じるBobさん自身がコメディアンとして有名な方で 間や、言葉のニュアンスの使い方で、観客を笑わせるのが上手なんだと思います。 一番かわいかったのは、 なんでその歌うことになったのかは聞き取れなかったのですが、 医者が看護師のBelizeに仕事を頼もうとしているところで、 Priorが病室?からBelizeに電話をかけてきて、一緒に歌うところ。 Randyの歌がここで聞けるとは思わず、幸せな気持ちになったのと 二人のコンビネーションがとても可愛くて、印象的でした。 全体的には、 政治的、人種的、文化的問題をシニカルに語っているところが、 観客の笑いにつながっていて、 私には、なんでここまで笑うのかはちょっと理解が出来なかったです。 例えば、冒頭でユダヤ教のラビが 「エリック…ユダヤ人っぽい名前ではないな」といったり、 ジョーが ’法律家で、共和党支持で、モルモン教徒で…ゲイ?’ っていうところがものすごく矛盾してい(るらしく)て笑えたり。 Randy君のところでは、 Louisが自分を罰するために 夜の公園で行きずりの人にひどくして欲しいと頼むとき ここじゃなく、あなたの家で…というと ハードゲイっぽい男の二役演じるRandy君が 「俺は家族と住んでいるんだ」 で大大爆笑。 笑いが止むまで少し次のセリフをまっているほど。 確かに、マッチョな感じの男が 急に可愛さを押し殺したようにそんなセリフを言ったら(Randyさすが) 笑えますけど、そこまで笑いますか???ってくらい笑ってる。 そこには、大学生にもなったら基本親元を離れる という習慣が当り前のアメリカならではの面白さがあるんだろうな、 と想像します。 でもそういう観客の笑いが演者たちにもプラスアルファの力を与えて お芝居自体がすごく面白いものになっているようでした。 だから、日本で上演した時はどこまでこの笑いが起きるのかは疑問ですし、 本場で見れてよかったなあとも思いました。 最後に麗しのRandyのドラッグクイーンの写真。 私が見た時はブルネットだったような気もしますが…。 インスタでメイキングも出てましたよね。 美しいです。 短い時間で準備したからか、つけ爪が飛んだりしてました。 最初見た時、アッ!って思ったのですが、 私が見た回すべて何かしら飛ばしてて、 最後には、それも演技の一つなのか??なんて思ってしまった。 そういうところを見るのも生の楽しみですね。 また近いうちに見られることを切に願っております。 #
by diligofabula
| 2018-07-23 12:51
| Randy Harrison
お芝居を見て感じたこと。 見終わって考えたこと。 Roy Cohn や Joe Pitt にフォーカスを当てれば、 現在のアメリカの状況と重なる政治問題とか、 自分自身が何者であるか、それを認めるか否か などについて考えることになると思うのですが、 そこはやっぱりRandyのファンなので Prior Walterに焦点を当てていろいろ考えてみました。 Priorは天使から預言者として預言書を渡されます。 この預言書には人の世の悲惨な出来事がたくさん綴られていたのでしょうか。 劇中、 Priorも当時不治の病とされていたAIDSを発症し 愛するLouisにも見捨てられ 身も心もボロボロ。 Randyのほとばしる悲しみと絶望の演技が私たちにより強烈な印象を与えてくれます。 第一部の「Millennium Approaches」は『至福千年紀が近づく』と訳されています。 このMillenniumは1000年区切りの年のことではなく、 これまでの世界が終わり、キリストが新たな千年間を支配する至福千年紀が訪れることを意味します。 お芝居の中でも天使は 「The great work begins」と告げます。 これは、新しい至福千年紀が近づくのならば 私たちが生きているこの世界を終わらせるということではないでしょうか。 Prior自身の人生が終わりに近づこうとしているだけでなく、 神の国でチェルノブイリ原発事故のニュースを聞いたり、 サンフランシスコ地震を経験したりで、 世界も終わってしまうのかもしれない。 こんな世界なら終わってしまっても仕方ないのかもしれない。 そう思ってしまう。 それでも、最終的にPriorは生きることを選びます。 どんな悲惨な人生でも、どこかに希望があるならば、それが過去であっても それにすがってでも、もっと生きてゆきたい。 そう熱望し、神々の祝福を受け現実世界に戻ります。 そして最後の場面では、死への危機を乗り越えたPriorが私たちに語りかけてくれます。 We won't die secret deaths anymore. The world only spins forward. We will be citizens. The time has come. Bye now. You are fabulous creatures, each and every one. And I bless you: More Life. The Great Work Begins. Priorは預言者に選ばれました。 預言者とは神に選ばれ、神の言葉を人に伝える役目を持ちます。 イエス・キリストやマホメットも預言者です。 現代においても預言者のような人はいます。 その言葉は神の言葉と信じさせられてしまう。 その言葉に勇気づけられ、心に焼き付けられる。 強烈に人を惹きつけてしまうカリスマ性を持つ人。 RandyのPriorはまさしくその通りの人です。 そしてこの言葉を言うために、7時間近くのお芝居があったんだ、と気づきました。 インタビューでRandyはStephen Spinellaさんから 由緒正しい家系の子孫のイメージを生まれ持っていると言われていました。 彼ならば現代の預言者だとみんなが納得できる高貴さと 垣間見せる神々しい無垢さを持ち、 そんな彼が苦しみの中から最終的に生きる事を選び、 新しい至福千年紀を宣言し、 祝福してくれるのです。 感動しないわけがありません。 RandyのPriorだからこそ、 これからも頑張ろうと思える。 最後のセリフを聞いたとき心が震えました。 このお芝居は純粋に見ていても面白いし、 あとでじっくり考えてもいろんな発見がある素晴らしい作品です。 その場でRandy-Priorに祝福してもらうことが出来て 本当にラッキーだったと思えた作品でもありました。 観に行けてよかった! また観に行きたい!! また祝福してほしいーーー!!! #
by diligofabula
| 2018-07-17 23:10
| Randy Harrison
お芝居は Part 1 Millennium Approaches Part 2 Perestroika に分かれていて、 さらにそれが3部に分かれています。 黄色の枠がpart 1で青がpart 2です。 劇場のスケジュールからマニュアルでおこして数えたので違うところあるかも。 これで見ると、Part 1から2で時間が流れているにもかかわらず、 逆転しているマラソンデーがあったり、 今はもうラストに近いからか、part 2に偏っていたり。 きっと何かの意図があってのことと思いますが、 私には想像がつきません。 ストーリーを追って感想を書いていくと エンドレスだし収拾がつかなくなりそうなので まずは全体的なステージ構成について。 セットは結構シンプルです。 その代り、プロジェクトマッピングを多用していたのかな。 実際の質感は感じられないのですが、 幻想的な雰囲気が強調され、また、俳優の演技に注視出来て それも良い効果を出していたように思いました。 HarperとJoe、 LouisとPrior 二組のカップルは、 Harperの薬依存症や、Joeが隠れゲイであること PriorのAIDS発症と、それに耐えられず逃げようとするLouis の間でたくさんの会話、言い争いが繰り広げられます。 これが、同じ舞台の右と左で交互で演じられます。 一つの会話のまとまりで交互の時もあるし、 わかりやすい表現かわからないのですが、 「 」が二つ毎の交互で行われる時もあります。 ステージが二分割されていて、 でもシンクロする部分があって非常に面白い演出だなと思いました。 中央前列にいると、テニスの試合を見ているみたいに首が動くというか^^; 端の席の時には、片方のカップルがインしている時もアウトの時も見れて それもまた良かったです。 この演出は、カップルの時だけでなく、 登場人物たちの感情や、状況の変化を観客に見せたい(と思われる)場面で 時々見られましたが、 特に! Priorが治療のために診察台に腰かけて、 足をぶらぶらさせながら点滴を受けているところは、 とにかく可愛かった! いや、可愛かったって言っちゃいけない場面なんです。 Priorが死や孤独への恐怖と闘いながら、 でも、つらくて、流れる涙を抑えられず 静かに点滴を受けているっていう場面なんですけど。 舞台の反対側ではLouisがBelizeに人種の話や政治の話を語り倒していて、 メインはそっちなんですが、 そんなことを偉そうに言う前に愛する人がこんなつらい思いをしているのを ちゃんと見てあげて!支えになってあげて! と心から言いたくなるような、可憐ではかない雰囲気なんです。 照明も当たらないそのシーンを 真っ正面でガン見できた時は(端なので遠慮なく見れた) この席選んだ自分を褒めました^^ これはRandyにしか出せない雰囲気じゃないかなぁ。 そういった穢れを知らぬ少年のような彼がつらい運命に打ちのめされつつも 最後に ’生きる’ ことを選択することで、 そのセリフにより重みが出てくるなーと私は感じました。 #
by diligofabula
| 2018-07-09 20:27
| Randy Harrison
劇場のあるBerkeleyは正確にはSan Fransiscoの隣街、Bartという列車で30分くらいのところにある小さな街です。 カリフォルニア大学バークレー校が一番有名かな。 観光客もそんなに多くなく、でも学生が多いせいか活気のある雰囲気です。 ’Angels In America' を上演する Berkeley Repertory Theatreは Thrust Stage: 401席 Roda Theatre: 600席 の二つに分かれています。…というか、 最初に1980年にThrust Stageがオープンし、 その後2001年にRoda Theatreが増設されたとのことです。 手前がThrust Stageで、ステージの他、ショップやバーがあります。 休憩時間のトイレはRodaは混むので、 こちらのを時々利用させていただいておりました。 中庭(ひとつ前の記事の写真がその入口になります)を挟んで、 Roda Theatreがあります。 中庭からRoda Theatreの写真 マチネは休憩時間などここでくつろげますが、 夜はとにかく寒くて、 暖房のお出まし…。 劇場の二階には、建物の歴史やゲイムーブメント、 AIDS/HIVについてのパネルなどがあって アカデミックな感じでした。 また、お芝居を見てみんなの一言、 をピンで留めるコーナーもあってただ単に楽しむだけ 今年は、こちらの劇場の50週年であり、 さらに長くアートディレクターを務めていたTony Tacconeさんの 21番目であり 最後の年の記念すべき演目として 'Angels In America' が選ばれたそうです。 from 広告が主になって中身があまりないプレイビルが多いのですが これは読みごたえもあるし、こうしてネットで見られるのも素晴らしい。 こちらにはそれだけではなく、 この劇場で、このキャストで、このお芝居を上演する意味も知ることができる 充実した内容です。 それについてはまた次回ということで、劇場に関してはこの辺で終了。 ちょうど同じ時期にブロードウェイの方がトニー賞やら主演男優賞をとったりで、 Randyがそっちだったら…という気持ちもうっすらあったのですが、 今回Berkeleyの方に参加したことは 彼にとって非常に得難い良い機会だったのだろうな と思いました。 #
by diligofabula
| 2018-07-05 23:05
| Randy Harrison
6月半ばに行ってきました!ANGELS IN AMERICA at Berkeley Repertory Theatre in Berkeley, CA トニー賞をを受賞した有名なお芝居の主役をRandy君が演じるのですからこれは何としてもいかねば! 基本予習せず、第一印象を大切にするタイプの私なのですが、 この作品は難解なイメージもあり、 AXNで放送されたものを、円盤に焼いて持っていたHBO作品(よく持ってたな,私) を事前に見て予習しました。 結果アル・パチーノはすごい役者だ、ってことを実感したのと 難しい作品だな、舞台観て理解できるかなと不安になりました。 が、実際お芝居をみると チョーーー面白かった!!!!! それぞれの役者さんが怒涛のように長いセリフを唾を飛ばしながら喋り切り。 それを受ける観客も言葉の深みを斟酌して、大爆笑。 複雑にも見えた人間関係が、舞台の上ではなぜかしっくりくる。 一番不思議だったのが、 TVでは何故天使???と思ったのが、 舞台上で突然ご先祖様が出てきたり、天使が出てきても なんとなく自然に受け入れられてしまう。 病気で苦しむPriorのもとに突如彼を「預言者」として迎えに来た天使。 預言書を渡すために、彼のアパートを壊してしまったり、セックスしたり ハチャメチャです。 これを大真面目で演じるのが、とにかく笑いのツボ。 素晴らしいです! 17,8世紀から続く由緒正しい家系のPriorは、ご先祖様も枕元にあらわれて。 よくわからないのですが、 これはその後祖先がアメリカにわたってくるときに嵐に見舞われ、 多くの乗客が死ぬ話をPriorが語るのですが、それに関連する演出なんでしょうか。 現実の重苦しさと幻想のコミカルさがうまくブレンドされているように思えました。 これこそ、ナマならではの感覚なのかな。 マラソン・デーは午後1時から、 休憩時間や、一部と二部の間の数時間の休憩をはさんで 夜の10時半過ぎまで。 全然飽きることなく楽しめました。 見に行ってよかった! 細かいところはまた今度。 #
by diligofabula
| 2018-06-25 23:03
| Randy Harrison
|
ファン申請 |
||