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後半のストーリーに入る前に、ひとつ訂正を。 Randyがダンスする女性を上手から、 男性を下手から、選んでいます。 内容の一部がごちゃごちゃのままアップしていました。 後で、本文を訂正しておきますが、ここでも一度整理しておきます。 さて。 生まれ育ったドイツの変化に抗えないSchneiderさんはSchultz氏に結婚できないと伝えます。 Schultz氏は(“Married”(Reprise))を歌い説得しようとしますが、 近所の子供(Emcee)が嫌がらせで投げ込んだ石が家のガラスを割る音で中断され 現実の厳しさをまざまざと思い知ります。 ここでもう一つ。 Emceeのソロ(”If You Could See Her”)で当時のドイツ人とユダヤ人、というだけではない、 普遍的な問題提起をします。 Emceeはゴリラの彼女との恋愛で「愛することは罪なのか」と問いかけます。 見た目すごくコミカルなダンスが繰り広げられ、歌も軽快で楽しく見えるのですが、 よく聞くと深く悲しい思いが、逆に強く伝わってきます。 そして最後に再び強く厳しい声で「ユダヤ人でさえなければね!」 と人々を凍り付かせます。 CliffはSchneiderさんに考え直すよう説得しますが、 ”What Would You Do?”と歌われ、 考えを翻えさせることはできません。 そういう状況やヨーロッパの不穏な動きを察知した彼は、Sallyに一緒にアメリカに帰ろうといいます。 しかし、タイミング悪くSallyが再びクラブで歌えるようになったのです。 もう少しここで歌いたいというSallyに売り言葉に買い言葉で、 人と寝るのが仕事のくせに!と言ってしまいます。 傷ついたSallyを代弁するかのように華やかなステージドレスをまといながら ボロボロの様子のEmceeが”I Don’t Care Much”を歌い上げます。 これはRandy君のインスタの写真。 リハの時なので、実際はもう少し濃い化粧です。 Randyの真骨頂。 彼の歌声が心の奥を揺さぶり、会場中を悲しみに包みます。 素晴らしい! 動画プリーズですっーー。 そして、Cliffとの幸せを計らずも捨ててしまったSallyが自暴自棄になって歌う”Cabaret”には鬼気迫るものを感じました。 その凄まじさに瞬きも忘れるくらい見入ってしまいます。 そんなSallyが家に帰ると、出ていったはずのCliffが優しく彼女を出迎えます。 その時、ちょうどSchultz氏が離れた土地に引っ越すことを告げに現れます。 Cliffはもっと遠くに去るように諭しますが、Schultz氏はやさしくそれを拒み、去っていきます。 その後、Cliffは「昨日は言い過ぎた。やっぱり二人でフランスを経由してアメリカに行こう」と誘うと Sallyは「あなたは本当に優しい人。きっといつの日にか優しいパパになれるわ」 と、毛皮を代金の代わりにして、前の日病院で自分が取り返しのつかないことをしてしまったことを告白します。 Cliffはショックを受けますが、それでもSallyにフランス行きの切符を渡し、気持ちが決まったら僕を追いかけて来てくれと去っていきます。 もう、号泣ですよ! あんなに幸せではつらつとして、楽しそうな二組のカップルが時代に翻弄され悲劇的な別れをしてしまいます。 悲しすぎる。 そして物語は”Finale”へと向かいます。 お芝居の最初に歌った「Willkommen」が歌われるのですが、 あの時の華やかで涙が出るくらい楽しそうなものから、 まるで断末魔のうめきのような歌声に変わり、 最後に狂気に満ちた微笑みで「さようなら」と歌いながら、 コートを脱ぐとそこにはユダヤ人の収容服を着たEmceeが…。 観客が固唾を飲んで見守っていると、背景にはおぼろげに収容所の姿が現れてきます。 そして、ドラムの音が消えると同時にEmceeが吊るされる形に変わり暗転。 お芝居は恐ろしい終幕をします。 インタビューで言われているように舞台はナチス台頭時の話ですが、 その時代だけでなく、今でも絶えず人々が答えを求めているような たくさんの問題を提起している素晴らしいお芝居でした。 それぞれの役者さんも素晴らしかったですし、 ダンサーのほとんどは楽器も担当していたのでみなさん才能のかたまりです。 でもその中でもRandyは 天使のような清らかな存在に見えたかと思うと、ものすごく下品で猥雑なダンスもするし、 観客と舞台の間を取り持ったり、 登場人物それぞれの悲哀を別の形で表現するという難しい演技もこなし、ホント素晴らしかったです。 素敵ですねー。 このシーンは最初にSallyを紹介する場面です。 これらのシーンがきらびやかで、楽しそうであればあるほど、 最後の悲惨さが際立ちます。 北部の寒い地域から、今は南部の比較的暖かいところを回ってますよね。 体調管理に気を付けて、素晴らしいお芝居を続けていられることを祈っています。
by diligofabula
| 2016-03-14 22:31
| Randy Harrison
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